おじいちゃんと天ぷら [おじいちゃんと天ぷら]
おじいちゃんと天ぷら
先月、おじいちゃんが天国に行っちゃいました。
おじいちゃんとおばあちゃんは、大の仲良しで、
いつもふたりでおしゃべりしては笑っていました。
仲良しのおじいちゃんとおばあちゃんを見ているのが、
楽しくて、学校から帰ったら一番にすぐ近くの
おじいちゃんとおばあちゃんのおうちに行きます。
私が行くと、おばあちゃんの手作りおやつを
食べられるので、それも嬉しくて、毎日行きます。
おじいちゃんとおばあちゃんの話は、昔話が多くて、
なつかしそうにケラケラ笑いながらいつも話しています。
私にはなんのことなのか分からないことも多いけど、
意味も分からず私もケラケラ笑っています。
夜になって、お腹が空いたころには、
おばあちゃんが天ぷらを作ってくれます。
これは、おじいちゃんの大好物で、
いろんな野菜と海老をてんぷらにしてくれます。
おじいちゃんはおばあちゃんの作った天ぷらを
食べているときは、本当に幸せそうでニコニコとしています。
私もお腹いっぱいなって、家に帰ります。
ある日、
おじいちゃんは、病気になってすぐに天国にいっちゃいました。
おばあちゃんは大粒の涙を流して泣いていました。
私もいっぱい泣きました。
1か月過ぎても、
おばあちゃんは、ぶつだんの前で泣いています。
私が学校から帰ってきて、おばあちゃんのおうちに
ついても、気が付かないぐらい泣いています。
ある日、ぶつだんの前で泣いているおばあちゃんの横に
おじいちゃんが座っているのが見えました。
私が近づいていくと、おじいちゃんはニコっとほほえんで、
口もとがパクパク動いていました。
何か言っているような、何か食べているような、
良く分からないけどお口がパクパクと動いていました。
そうだっ、おじいちゃんはみんなで天ぷらを食べようと
いっているんだ、うん、きっとそうだよ。
おばあちゃんにそのことを伝えると、
そうだね、久しぶりに天ぷら食べようか?
そう言って、台所に立って、コンコンコン、
しゃきしゃきしゃき、ジュ~、パチパチパチ
と音を立ててお料理してくれました。
ホカホカの出来立て天ぷら山盛りを
一つのお皿に盛って、テーブルの真ん中にドン。
おはしと小皿を3つ用意して、
おじいちゃん、おばあちゃん、そして私
おじいちゃんがいてた時のように、
3人でおいしく食べました。
私には、おじいちゃんがニコニコしているのが見えました。
その日から、おばあちゃんの涙をみることもなくなり、
天ぷらもときどき食べるようになりました。
おばあちゃん良かったね。
そうだね、いつもおじいちゃんがそばにいるような
氣がするようになったので、もう泣かないよ。
おじいちゃんの大好物、天ぷら、
私もだ~い好きです。
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先月、おじいちゃんが天国に行っちゃいました。
おじいちゃんとおばあちゃんは、大の仲良しで、
いつもふたりでおしゃべりしては笑っていました。
仲良しのおじいちゃんとおばあちゃんを見ているのが、
楽しくて、学校から帰ったら一番にすぐ近くの
おじいちゃんとおばあちゃんのおうちに行きます。
私が行くと、おばあちゃんの手作りおやつを
食べられるので、それも嬉しくて、毎日行きます。
おじいちゃんとおばあちゃんの話は、昔話が多くて、
なつかしそうにケラケラ笑いながらいつも話しています。
私にはなんのことなのか分からないことも多いけど、
意味も分からず私もケラケラ笑っています。
夜になって、お腹が空いたころには、
おばあちゃんが天ぷらを作ってくれます。
これは、おじいちゃんの大好物で、
いろんな野菜と海老をてんぷらにしてくれます。
おじいちゃんはおばあちゃんの作った天ぷらを
食べているときは、本当に幸せそうでニコニコとしています。
私もお腹いっぱいなって、家に帰ります。
ある日、
おじいちゃんは、病気になってすぐに天国にいっちゃいました。
おばあちゃんは大粒の涙を流して泣いていました。
私もいっぱい泣きました。
1か月過ぎても、
おばあちゃんは、ぶつだんの前で泣いています。
私が学校から帰ってきて、おばあちゃんのおうちに
ついても、気が付かないぐらい泣いています。
ある日、ぶつだんの前で泣いているおばあちゃんの横に
おじいちゃんが座っているのが見えました。
私が近づいていくと、おじいちゃんはニコっとほほえんで、
口もとがパクパク動いていました。
何か言っているような、何か食べているような、
良く分からないけどお口がパクパクと動いていました。
そうだっ、おじいちゃんはみんなで天ぷらを食べようと
いっているんだ、うん、きっとそうだよ。
おばあちゃんにそのことを伝えると、
そうだね、久しぶりに天ぷら食べようか?
そう言って、台所に立って、コンコンコン、
しゃきしゃきしゃき、ジュ~、パチパチパチ
と音を立ててお料理してくれました。
ホカホカの出来立て天ぷら山盛りを
一つのお皿に盛って、テーブルの真ん中にドン。
おはしと小皿を3つ用意して、
おじいちゃん、おばあちゃん、そして私
おじいちゃんがいてた時のように、
3人でおいしく食べました。
私には、おじいちゃんがニコニコしているのが見えました。
その日から、おばあちゃんの涙をみることもなくなり、
天ぷらもときどき食べるようになりました。
おばあちゃん良かったね。
そうだね、いつもおじいちゃんがそばにいるような
氣がするようになったので、もう泣かないよ。
おじいちゃんの大好物、天ぷら、
私もだ~い好きです。
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